2008年05月19日

2.内部統制報告書に関する QandA(後半)

 Q1-Q6(前半)をご覧になる場合は、こちらをクリック
7 公認会計士による監査証明の制度はどうなっていますか?
 改正前証券取引法193条の2は「証券取引所に上場されている有価証券の発行会社会社その他の者で政令で定めるもの」につき、その者と特別の利害関係のない公認会計士による監査証明の制度を求めていました。改正後の金融商品取引法193条の2は、第2項で、内部統制報告書についてもこの規律にかからしめています。この監査証明の基準および手続については詳細は内閣府令で定められます(第4項)。(当サイト内参照条文
 内閣府令(参照)では、内部統制監査報告書の記載事項が掲げられています。
 そこでは、(1)内部統制監査の対象、(2)実施した内部統制監査の概要、(3)内部統制報告書が、一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価結果について、すべての重要な点において適正に表示しているかどうかについての意見、(4)追記情報、の四つを書くべき事が定められました。

8 日本版SOX法の施行日はどうなっていますか?
 一般には2008年3月決算期からの施行となるといわれています。

9 内部統制報告書や日本版SOX法関係の書物を教えてください
 2008年4月に出た『内部統制報告バイブル―経営者と実務家のための内部統制ガイダンス』と、2008年3月に出た『内部統制報告制度の実務』を、ぜひご参照ください。
---概説書---
 2006年の本ですが『日本版SOX法入門 -金融商品取引法における内部統制』が、お勧め本でした。2006年7月になってから『これから取り組む企業のための日本版SOX法と内部統制』という、より実務的な本が出ました。これについては、当サイト内4.新刊書の紹介で紹介しております。

10 日本版SOX法について手短に紹介したサイトはないですか?
 @ITというサイトに、情報マネジメント用語事典というのがあります。次のページをご参照ください。http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/jsox.html
 なお、そもそもSOX法のSOXとは、アメリカ人のサーベリーさんとオクスリーさんのことらしいです。詳しくは、wikipediaの「SOX法」を参照ください。

11 金融商品取引法の全体的な解説本はないですか?
 2006年7月に出た『解説 金融商品取引法』(弘文堂)をお薦めします。なお著者の大崎貞和氏は野村資本市場研究所 研究主幹です。あとこの分野に詳しい石塚洋之弁護士の著書『金融商品取引法Q&A100』も実務化向けの本として信頼できます。
 より簡易なものとしては、同じく2006年7月に出た『図解でわかる金融商品取引法』(日本実業出版社)があります。
 より詳しいものとしては、『詳解金融商品取引法』があります。

12 金融商品取引法の条文(関係するもの)を見たいのですが。
(1)法律=金融商品取引法について
 このサイト内では、金融商品取引法の関係する条文のうち金融商品取引法1条から24条の4の6まで,および193条の2を掲載しております。右サイドバーの目次からぜひご利用ください。書籍媒体としては、商事法務からは『改正証券取引法・金融商品取引法全条文』という本が出ています。そちらも、ぜひご活用ください。
(2)内閣府令について
 このサイトでは、内部統制報告書に直接するものとして、財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令の案をテキストデータ化したものを作成しております。ぜひご利用ください。
(3)金融庁発表の内部統制報告制度に関するQ&Aなどについて
 こちらのページでは「内部統制府令ガイドライン」や「内部統制報告制度に関するQ&A」などへたどり着ける、リンク集を作成しております。

          

14 金融庁の基準案とは何ですか?。
--正式公表前のもの--
実施基準公開前(2006/11/05)の新聞記事
 日本経済新聞2006年11月5日付けによると監査のガイドラインがまもなく公表されるそうです。「金融庁は2008年度決算から上場企業に義務づける内部統制制度について、監査のガイドラインをまとめた。取締役会の承認を経ない重要取引など手続きが不備な場合、純利益が5%以上変動する恐れがあれば企業に公表を義務づける。
(続きは下記リンクへ)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061105AT2C0300A04112006.html

実施基準公開後の(2006/11/06)の新聞記事
  金融庁は11月6日、企業会計審議会の内部統制部会を開き、日本版SOX法(金融商品取引法の一部)の実施基準案を公開した。ITについてはCOBITなど一般的なフレームを踏襲した内容がメーン。ITに関しては数値を記載して厳格な対応を求めることはせず、企業の主体性に任せる考えだ。  実施基準案は「内部統制の基本的枠組み」「財務報告に係る内部統制の評価および報告」「財務報告に係る内部統制の監査」の3文書からなる。内部統制部会で審議し、パブリックコメントにかける方針。正式決定は来年1月にずれ込む可能性がある。
(続きは下記リンクへ)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200611/06/jsox.html

実施基準公開後の(2006/11/07)の新聞記事
 金融庁の企業会計審議会(長官の諮問機関)は6日に会合を開き、上場企業に2008年度決算から義務づける内部統制ルールのガイドライン案を提示した。企業経営者が社内の管理体制を評価する対象は連結売上高の3分の2を目安にする。
(続きは下記リンクへ)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061107AT2C0602D06112006.html

内部統制.jpにまとめられた記事
 「日本版SOX法「実施基準案」がついに登場、IT統制に関して例示」金融庁企業会計審議会内部統制部会は11月6日、第14回の部会を開催。「日本版SOX法」が求める内部統制整備の指針(ガイドライン)である「実施基準」草案(以下、実施基準案)の内容が、ようやく明らかになった。
(続きは下記リンクへ)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061106/252699/

15 金融庁のサイトに、正式公表された基準案は載っていますか?。
 金融庁のオフィシャルサイトには、以下のようなページがあります。
http://www.fsa.go.jp/news/18/singi/20061121-2.html この頁から、財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(公開草案)(PDF:606K)の入手が可能です。
平成18年11月21日
企業会計審議会内部統制部会の公開草案の公表について
(抜粋)今般、当部会の下に置かれた作業部会(略)が作成した実施基準案を基に審議を行い、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(公開草案)」を取りまとめ公表し、広く意見を求めることといたしました。
 本公開草案についてご意見がありましたら、平成18年12月20日(水)17:00(必着)までに(略)下記にお寄せください。

 ※当サイトでは、実施基準案を受けた各メディアの議論を2006年11月以来定期的に収集しております。現在は、おおくの有識者の実施基準案についての意見、その他内部統制についての論評が載っております。ぜひご覧下さい。また、定期的にチェックしていただくと便利です。

16 金融庁のサイトに、正式公表「前」の基準案は載っていますか?。
 企業会計審議会第14回内部統制部会 議事次第を下記のアドレスからごらんになれます。
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kigyou/siryou/naibu/20061106.html
 そこには、1.内部統制の基本的枠組み(案)、2.財務報告に係る内 部統制の評価及び報告(案)、3.財務報告に係る内部統制の監査(案)ほかが掲載されています
 上記の三種類の文書につきましては、便宜のためにその目次を当サイト内で掲載しています。
 なお、実施基準の内容や今後の動向について、「情報システム部門コンサルタントのBlog」さんに有益な記事があります。こちらをご覧下さい。また「ビジネス法務の部屋」さんの記事もご参考に上場企業から見た内部統制ルール(実施基準)という記事です。


ラベル:内部統制
posted by naibutosei108 at 00:00| 内部統制報告書(金融商品取引法) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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